アストレア・アンセム

ハル「アストレアはすっごい大きな家の子なんだよね？」
アストレア・アンセム「まあそうね。」
ハル「へぇー。じゃあすっごくお金持ちなんだね。」
アストレア・アンセム「たしかに家はお金持ちだけど、わたしがお金持ちってわけじゃないわ。
周りの子は頼めばなんでも買ってもらってるのに、わたしだけお小遣い制なのよ！不公平だわ！」
ハル「あはは。でも、頑張って貯めたお小遣いで好きなモノを買う時っていつもより嬉しく感じない？」
アストレア・アンセム「む、確かにそうかも……。」
ハル「ボクもお小遣い貰ってたからわかるんだ。
頑張ってコツコツ貯めたお小遣いで買ったモノってずっと大事に残しちゃうんだよね！」
アストレア・アンセム「あ、わたしもその経験あるわ！
わたしが７歳の時に頑張ってお小遣いを貯めて買ったモノ、確かに今でもちゃんと残しているもの！！」
ハル「やっぱり残しちゃうよね！えへへ、お金持ちの子とお小遣いの話で盛り上がるなんて思わなかったよ。」
アストレア・アンセム「家がお金持ちでもお小遣い制なら大した違いなんてないもの。
こういう話、他の友達とは話せなかったし面白いわね！」
ハル「お小遣い制ならではの思い出だよね！」
アストレア・アンセム「そうね！」
ハル「ねぇ、アストレアは７歳の時、お小遣いを貯めて何を買ったの？」
アストレア・アンセム「土地を買ったわ。」
ハル「土地かぁ……。」
アストレア・アンセム「そう言えばあの土地、買ってから何も使ってなかったわね。
せっかくだし、またお小遣いを貯めて別荘でも建ててみようかしら！」
ハル「別荘かぁ……。」
アストレア・アンセム「話してたらだんだんワクワクしてきたわ！すぐに買えないっていうのもいいものね！」
ハル「そっかぁ……。」