ラグリマ

ラグリマ「うぅ……。」
ハル「あれ？どうしたんだろうあの子……。
そんな所にうずくまってどうしたの？」
ラグリマ「ビクッ！」
　（閃光）
ハル「はぅわっ！？
な、何！何が起きたの！？」
ラグリマ「ご、ごごごごめんなさい！　さっきの私の魔法なんです～……。」
ハル「え？君が……！？」
ラグリマ「すみません……うぅ……ぐすっ。」
ハル「いや、謝らなくてもいいよ、す、すごい魔法だね！」
ラグリマ「わたし……ひぐっ……感情を具現化する魔法を持ってて……。
だから……泣いちゃうと魔法が発動してしまって……。」
ハル「そ、そうなんだ……
でもどうして急に泣いちゃったの？」
ラグリマ「……きゅ、急に話しかけられて……。びっくりしてしまって……ひぐっ。」
ハル「あぁ……驚くのも感情といえば感情だもんね。」
ラグリマ「し、心配してくれたのに……ごめんなさい。」
ハル「いやいや怪我もないし気にしないでよ。それにもう落ち着いたから大丈夫だよね？」
ラグリマ「そ、その……。私、知らない人と話すと……。き、緊張しちゃって……。」
ハル「え？まさか……。」
ラグリマ「も、もうダメ……かも……。」
ハル「ま、待って！落ち着いて！」
ラグリマ「ひぐっ……うぅ……びえぇぇぇ！！」
　（閃光）
ハル「うわわ！？な、泣かないでーー！」