ヤムヤム

ラオ「ごく、ごく……」
ヤムヤム「ラオさん、よくそんなに飲めますね。ぼくなんか、一杯飲んだだけでもうふらふらですよ。」
ラオ「下戸だなー、ボウズ。そんなんじゃいつまで経っても子供のままだぞ？」
ヤムヤム「そ、そんなこと言わないでくださいよ！お酒が飲めなくても大人は大人です！」
ラオ「だったらルピタを見てみろよ。あいつ平然としてるけど、かなり飲んでるぞ。」
ルピタ「？何のことかしら？」
ラオ「ほらな。」
ヤムヤム「うわっ。よく見ると瓶が空になってる……！？　ルピタさん、そんなに強い人だったんですね！？」
ルピタ「うふふ。普通よ、普通。」
ラオ「これが世間でいう大人ってもんだろ、なぁ、ボウズ？」
ヤムヤム「うぐ……。」
ラオ「だいたいよ、ボウズの持ってるパチンコだって子供サイズじゃねぇか。」
　「そんなんでスパイラルは倒せねーだろ？」
　「男ならもっと豪快な……それこそ、あたしの得物くれぇデカい武器を使わねーと、ナメられっぞ？」
ヤムヤム「たしかに、ラオさんの剣は大きくて強そうですけど……ぼくにはぼくの戦い方があるんですから！」
ラオ「ほーん。言ってみろ。」
ヤムヤム「ムササビのジャンプ力を生かした上空からのパチンコ射撃とか……。」
　「それに弾だって、対スパイラル用の強いのがあるんですよ！」
　「これなら、安全な距離からたくさん狙えます！ラオさんみたいに、豪快な感じではないですけど……」
　「どうですか、ラオさん？　ぼくの戦い方、見直したでしょう？」
ラオ「ふーむ。考えなしじゃないのだけは、認めてやるよ。」
　「だが、パチンコを使った戦法か……もっと効果的なやり方もあると思うんだよな……うーむ。」
ヤムヤム「へぇ。いいですね、ラオさんのアイデアも聞いてみたいです！」
　「これだけ強い人が考えてくれるんだ。もしかしたら非力なぼくでも山を砕くことができるのかも……！」
ラオ「パチンコか……待てよ？　もしかすると！」
ヤムヤム「すごい！もう考え付いたんですか！」
ラオ「ああ。よく聞け、ボウズ……あたしゃ、パチンコのことを考えて気付いたんだが……」
ヤムヤム「ごくり……！」
ラオ「パチンコの最初の一文字を取るとチン……」
ヤムヤム「はしたないですよっ！？」
ルピタ「ぶほぉっ！！」
ヤムヤム「る、ルピタさんが下ネタにやられたっ！？」