ドウガネ

（）の中は心の中です
ハル「ドウガネさん、ボクたちの仲間になってくれませんか？」
ドウガネ「…………。」
ハル「あのー…ドウガネさん……？」
ドウガネ「…………だっ。」
ハル「びくっ」
ドウガネ（……しまった。）
ドウガネ（ここ最近、あまりしゃべっていなかったからな…まったく声が出ない……。）
ハル「……え、えっと、もしかして怒ってます……？」
ドウガネ（うむむ…完全に怯えきってしまっている。誤解を解いてやりたいが……。）
ハル「……あ、あの、ドウガネさんのそれ、仮面ですか？すごく凝ってて、とても似合ってますね！」
ドウガネ（まさかこの仮面に食いついてくるとは…子どもはそういうのが好きなものだが……。）
ドウガネ（そうか、その手があったか！）
　　　すちゃ
ハル「え…どうして急にお面被って槍まで出したんですか…？」
　　　ブンブンブンッ！
ドウガネ「…………ふんっ！」
ハル「…………。」
ドウガネ（……決まった。これで彼も気を許してくれるはず……。）
ハル「ご、ご、ごめんなさあああああいっ！！」
ドウガネ「……あ……待て……ちがっ……。」
ドウガネ「ああ、やってしまった……。」