チェルシー

ハル「あれ？チェルシーさん、どうしたんですか？」
チェルシー「ん、ハルか。新しいツアーのプランを考えていたんだ。」
ハル「え？でもチェルシーさんの会社のツアー、好評だって言ってませんでした？」
チェルシー「ツアーは好評だが、より一層顧客を確保するためには新たなツアープランも考えねばダメなんだ。」
ハル「へぇ……。でも、ツアープランって考えるの楽しそうですね！」
ハル「美味しいもの食べて……きれいな所を見て……。遊びに行く所考えるときみたいにワクワクします！」
チェルシー「ふん、馬鹿め。自分の行きたいところなど考えてもツアープランには使えん。」
ハル「え、そうなんですか？」
チェルシー「ターゲットを絞り込んで自社に最適な顧客を見つけ出し、最高のサービスを与えねばならん。」
チェルシー「常に顧客の視点で考えることが重要だ。」
ハル「顧客の視点……む、難しいですね。」
チェルシー「そうだ。うちの客は霊魂だ、霊魂の立場になって考えるんだ。」
ハル「霊魂の立場……ううーん……。」
チェルシー「最初から全部わからなくても良い。情報を集めて客のことを理解するんだ。」
ハル「情報……霊魂のお客さんの情報……。」
チェルシー「ふふふ、良い顔つきになってきたな。」
チェルシー「頭で考え過ぎるよりも、客を知るために簡単なことから手を出していくと良いぞ。」
ハル「簡単なことですか……例えばどんなことですか？」
チェルシー「そうだな。まず死ね。」
ハル「超難しいですよ！！！」