ゼクス

ゼクス「俺はゼクス。強い奴にしか興味がねえ。以上だ。」
ハル「カッコイイ……！！」
ハル「ゼクスさんって王国騎士なんですよね？」
ハル「強さの秘密は、騎士道ですか？今度ボクにも……」
ゼクス「興味ねえな。」
ハル「否定はやっ！！」
ゼクス「俺が戦うのは、自身の最強を証明するため。それだけだ。」
ハル「で、でも、姫王様を守るのがゼクスさんの仕事ですよね？」
ゼクス「姫王、だと？」
ハル「ひぃっ！？ボ、ボク、何か変なこと言いましたか……？」
ゼクス「お前、まさか姫王の命狙ってんのか？」
ハル「ち、違いますよ！そんな危ないこと考えてません！」
ゼクス「なんだ、つまんねえ奴だな。」
ハル「つまらなくないですよ！姫王様が危ない目に遭ったら、それこそ一大事じゃないですか！」
ゼクス「馬鹿言え。あの姫王がそう簡単にくたばるタマかよ。」
ゼクス「かわいい顔して、あの女はとんでもねえ裏の顔をもってやがんだ。」
ゼクス「人の苦手なもん無邪気な顔して突きつけてくる、そういう恐ろしい女だ。」
ハル「そ、そうなんですか……」
ゼクス「だから俺は姫王なんざ本当は守りたくねえ。」
ゼクス「むしろ姫王なんてぶっ倒したいくらいだ！」
ハル「ええっ！？な、何言っちゃってるんですか！？」
ゼクス「そうすれば俺が最強だって証明になる。」
ゼクス「同じこと考えて姫王を襲いに来た連中は、この手でぶっ飛ばす。」
ゼクス「誰にも先は超させねぇ！一番に最強になるのは俺だ！！」
ゼクス「……というわけで、俺は今も王国騎士をやってる。それだけだ。」
ハル「同機は不純だけど、ある意味すごく頼もしい！」