リーザ

リーザ「ハルじゃない。こんなところで何してるのよ？」
ハル「リーザこそ、こんなところで何してるのさ？」
リーザ「あたしは今月の月刊マジョマジョを読みに来ただけよ。悪い？」
ハル「月刊マジョマジョって、ガジェルが欠かさず読んでるっていうあれだよね？リーザも読んでるんだ？」
リーザ「あいつと一緒にしないでほしいわね。月刊マジョマジョは女の子向けのファッション誌よ？むしろあいつが読んでるのがおかしいのよ。」
ハル「あはは、そうだね……」
リーザ「あたしも普段から読んでるわけじゃないわよ。今月号は珍しくルビーさんが載ってるって聞いたから、ちょっと読んでみようかなって思っただけ。」
ハル「そういえばそのルビーさんって人、リーザと面識があるんだよね。しかもガジェルが大好きなサファイアさんって人とペアを組んでるっていう……」
リーザ「そうよ。自由奔放な人だけど、実力は折り紙つき。しかも名家の出身だしね。だから十輝石の座にいるわけだけど。」
ハル「へぇ……。そんな偉い人と知り合いってことは、やっぱりリーザもお嬢様なんだ？」
リーザ「っ！？ち、ちがうわよ！！前にも言ったじゃない！！ル、ルビーさんとは偶然街で出会って、偶然お話をして、偶然仲良くなって……つ、つまり偶然よ！偶然！！」
ハル「そんな偶然あるのかなぁ……？」
リーザ「と、とにかくそういうことよ！これ以上深入りしたらガジェルみたいに魔法で切り刻むから！」
ハル「ガジェルはいいんだ……」
リーザ「ほら、この話はもう終わり！これからあたしたちは仲間なんだから、デリカシーのない発言は慎むのよ。いい？」
ハル「うん、気をつけるよ。」
リーザ「一応よろしくって言っておくわ。一応だからね。」
ハル「こっちこそよろしくね、リーザ！」