バーナー

ハル「ここでスペアレルムの軍人さんと会うことになってるんだけど……」
ハル「ボクが先に着いちゃったみたいだね。今のうちに資料を見直しておこうっと。」
ハル「ええと…。名前はバーナーさん。スペアレルム東端の氷海地帯を防衛する軍を率いる…。」
ハル「対スパイラル戦闘ではスペアレルムトップクラスの能力…。巨大な火炎放射器で群がるスパイラルを一掃する…。」
ハル「スペアレルムで名高い「四大軍姫」の中でも単体戦力としては最強の呼び声も……」
ハル「うぅ……、何度見てもすごい軍人さんだ……。緊張するなぁ……。」
バーナー「あなたがハル？バーナーよ。よろしく。」
ハル「あっ！？こ、こちらこそよろしくお願いし……」
バーナー「…どうしたの？」
ハル「えっ？えぇっ！？ちょ、ちょっとバーナーさん！？」
バーナー「……？何を驚いているの？」
ハル「だ、だって服！それ水着じゃないですか！」
バーナー「変？」
ハル「あ、いや……軍人さんだって聞いてたので、どうしてそんな格好してるのかなって……。」
バーナー「……軍服を着ろということ？」
バーナー「あんなの着ろだなんて、拷問よ。この格好でも暑いのに……。」
バーナー「……この水着も、脱いだら少しは涼しくなるかな。」
ハル「いやいや、ダメですよ！それ脱いじゃったら裸じゃないですか！！」
バーナー「……それは嘘。さすがに羞恥心はあるから。」
ハル「そ、そうですよね。いくら何でも冗談ですよね……。」
バーナー「……気は紛れた？だったら私を呼び出した理由を教えて。」
ハル「あっ…はい！……その、バーナーさん。ボクたちの仲間になってくれませんか？」
バーナー「……どうして目を反らして話すの？」
ハル「あ、いえその、何というか…目のやり場に困るというか……。」
バーナー「私の力がほしいのなら、私と目を合わせて話すべきでしょう？」
ハル「た、確かにその通りだ！」
ハル「わ、わかりました！もう一度ボクの話を聞いてください！」
バーナー「やっとこっちを向いてくれた。いいよ。言ってみて。」
ハル「目だけを見ろ！目だけを見ろ！目だけを見ろ！」
ハル「ボクたちと一緒に戦ってください！ボクには…倒さないといけないスパイラルがいるんです！」
バーナー「…いい目をしているね。」
ハル「目だけを見ろ！目だけを見ろ！目だけを見ろ！」
バーナー「……ん。いいよ。スパイラルとの戦い方。教えてあげる。」
ハル「本当ですか！ありがとうございま……はうわっ！」
バーナー「……む。また目を反らした……。」
ハル「ご、ごめんなさい…。やっぱりボクには刺激が強いみたいです……。」