ケチャップ

ケチャップ「私はケチャップ。王国騎士を務めている。」
ハル「かっこいいなあ。きっちりしていて真面目そうだ。」
ケチャップ「私はそう見られているのか？」
ハル「もちろんですよ！なんと言っても王国騎士なんですから！」
ケチャップ「そうか…」
ケチャップ「私は真面目で頑固で融通が利かなくて、世間体に縛られて生きているように見えるのか……」
ハル「そこまでは言ってませんけど…」
ハル「でも真面目っていいことじゃないですか。ボク、尊敬します！」
ケチャップ「ああ、ありがとう」
ハル「その割にはうれしそうに見えませんね？」
ケチャップ「いやな…私の弟にマスタードというやつがいてだな。」
ケチャップ「そいつが欲望むき出しで女の尻ばかりを追いかけている破廉恥な野郎で――」
ケチャップ「…いや、やめておこう。頭痛がしてきた。」
ハル「何だか大変そうですね…」
ケチャップ「そういう少年こそ、心なしか疲れた顔をしているように見えるが？」
ハル「ボクはまあ、これがいつも通りなので…」
ケチャップ「お互い苦労するな…」
ハル「そうですね…」
ハル・ケチャップ「はあ……」