アルキオネ

アルキオネ「………………。」
ハル「アルキオネさん、こんな所にいたんですね。」
アルキオネ「……ハルさん？」
ハル「こんな遅くにどうしたんですか？」
アルキオネ「……交信してました。」
ハル「交信……？ええと……誰と？」
アルキオネ「宇宙と。」
ハル「う、宇宙ってあの、月とか星が浮かんでるあれですか？」
アルキオネ「……はい。」
アルキオネ「こんな夜はこうやって心を澄ませていると色んなことを宇宙が教えてくれるんです。」
ハル「そ、そうなんですか……。」
アルキオネ「むぅ……。ハルさん。信じてませんね？」
ハル「う、うーん……。ボクには難しい話しだし、ちょっと分かんないかなって……。」
アルキオネ「……それじゃあ、ハルさんに信じてもらうため、宇宙にハルさんの秘密について聞いてみましょう。」
アルキオネ「むむむー。でんぱー。とーどーけー。」
シュウウゥン……
ハル「な、なになに？」
アルキオネ「ふむふむ……。」
ハル「今のが宇宙からの交信……なの？」
アルキオネ「宇宙さんが教えてくれました。ハルさんの秘密を。」
ハル「ご、ごくり……。」
アルキオネ「……タンスの３段目。」
ハル「えっ？」
アルキオネ「着替えの服の隙間に、ガジェルさんから貰った本を……」
ハル「わー！わー！わーっ！し、信じる！信じますからやめてーっ！」