アドルフ

ハル「アドルフさんは一体いつから騎士をやっていたんですか？」
アドルフ「フム…騎士と呼べるようになったのは果たしていつだったか・・・」
ハル「昔は騎士じゃなかったんですか？」
アドルフ「私も若い頃はただ剣の持つ力に魅入られたまま戦っていた。そうだな、獣のようなものだ。」
ハル「獣？それはいったい……？」
アドルフ「キミは剣を握る意味を考えたことはあるかね？」
ハル「意味……ですか？」
アドルフ「そうだ。誰かを傷つける道具を手に取り、何を成し、求めるのか？」
ハル「…………」
アドルフ「それを理解せず剣を振るっていた私は獣同然だった…ただ己の欲望のために剣を突き立てていたのだから。」
アドルフ「……キミはその剣で何を成しえるのだね？」
ハル「ボクは……ボクは約束を果たすために剣を握りました。」
ハル「ボクが果たさないといけない、大切な約束です。」
アドルフ「そうか…ならばきっとその約束が君を導いてくれる。」
アドルフ「その強い想いがあるかぎり君は強くなり続ける事ができるだろう。」
ハル「はい！」