カンパネルラ

ハル「あ、カンパネルラさん。」
カンパネルラ「おやおや、奇遇ですねえ。こんなところで会うなんて。」
カンパネルラ「わたし、運命を感じちゃいます♪」
ハル「いやいや、カンパネルラさんが呼び出したんじゃないですか……」
カンパネルラ「おやあ、そうでしたか？」
ハル「で、僕を急に呼び出したりして、いったいどうしたんです？」
カンパネルラ「いやー、それがですね……」
カンパネルラ「実はわたし！今から大事な告白をします！」
ハル「こ、告白！？」
カンパネルラ「はい！わたし、『カンパネルランド』を作りたいんです！」
ハル「か、カンパネル……ラン…………え？」
カンパネルラ「もう、そこまで言ったら言い切ってくださいよ。カンパネルランドです。」
ハル「あのー……なんです、それ？」
カンパネルラ「決まってるじゃありませんか！ドリーミーでファンタジックなテーマパークです！」
ハル「はあ…」
カンパネルラ「そ・こ・で！テーマパークと言ったらグッズが付き物！」
カンパネルラ「ということで、何か良い案はないかハル君に相談を、と思い立ったわけです。」
カンパネルラ「さあハル君！どしどし良い案をわたしにくれちゃってください！」
ハル「そんな、いきなり言われても……」
ちょこ「お菓子。」
カンパネルラ「ほうほう、お菓子ですか。」
ハル「ちょ、ちょこ、いつの間に！？」
カンパネルラ「うーん、確かにお菓子は悪くない提案ですが、グッズのド定番ですからねぇ。」
カンパネルラ「わたしはもっとこう、他にはないオリジナリティにあふれたものを求めているんです！」
ちょこ「うにゅ。それなら、にんぎょう。」
カンパネルラ「人形？それもド定番じゃあないですか？」
ちょこ「ちがう。殴るせんよーのにんぎょう。」
ちょこ「そこにハルの写真をはりつけて――名付けて、タコ殴りハル。」
ハル「ちょっと、なんでボクなのさ！？」
カンパネルラ「ほうほう、殴ってストレスを解消するアイテム…つまりサンドバッグというわけですか。それは盲点でした。」
カンパネルラ「いいでしょう！採用します！」
ハル「採用しなくていいですよ！ボクをおもちゃにしないでください！」
カンパネルラ「おもちゃとグッズをかけたんですね。ハル君、うまいこと言いますねぇ。」
ハル「そうじゃなくて！！」